音大受験の聴音対策
聴音(ちょうおん)は、演奏された音楽を聴いて楽譜に書き取る試験です。音楽大学や音楽高校の入試では、楽典・新曲視唱などと並んで出題されることが多く、毎日の積み重ねがそのまま力になります。このページでは、聴音の基本と練習のポイントをまとめました。
まずは聴いてみよう:基準音からの聴き取り
聴音の土台は「基準の音から、次の音がどれだけ離れているか」を聴き分ける力です。ハ長調で試してみましょう。
聴音の主な種類
単旋律聴音
ひとつのメロディーを聴いて書き取ります。音の高さだけでなく、リズム(音価・休符・タイ)、臨時記号も正確に書く必要があります。演奏を聴いたあとに記憶して書く「記憶聴音」という形式もあります。
複旋律(2声)聴音
高音部と低音部の2つの旋律が同時に演奏され、両方を大譜表に書き取ります。上の声部に気を取られて、低音部がおろそかにならないことが大切です。
和声聴音(四声体)
ソプラノ・アルト・テノール・バスの4声の和音の連結を書き取ります。まずバスとソプラノの外声をとらえ、和音の機能(主和音・下属和音・属和音など)を手がかりに内声を埋めていくのが基本です。
出題形式の例:東京藝術大学
東京藝術大学音楽学部の「2027年度 入学者選抜試験 試験内容及び課題曲」では、作曲科・声楽科・器楽科・楽理科の志願者に、約30分の聴音書き取りとして次の3題が課されると示されています。
- 単旋律(1題、記憶聴音)
- 複旋律(1題)
- 四声体和声(1題)
試験の詳細や例題は毎年の要項で変わることがあります。必ず 東京藝術大学 入試情報(音楽学部) で最新の情報を確認してください。他の大学・学校は形式が異なります。
毎日の練習のポイント
- 単音と音程から始める。基準の音から次の音までの距離(音程)を聴き分けられると、旋律の書き取りが一気に楽になります。
- 調を意識する。練習の前に主和音を聴き、「ド(主音)」の感覚を持ってから音を聴きます。
- 和音の響きを覚える。長三和音・短三和音・属七の和音などの響きを区別できると、和声聴音でバスや内声を推理しやすくなります。
- リズムも書く。音の高さが合っていてもリズムが違えば得点になりません。拍を数えながら聴く習慣をつけましょう。
- 短時間でも毎日。1日10〜15分でも、毎日続けるほうが週末にまとめて練習するより効果的です。
聴音トレーニングでできること
- プレイ:1〜4音を聴いて鍵盤で答える。調性を選べば、その調の音と和音だけが出題されます。
- トレーナー:音程(短2度〜オクターブ)、三和音、七の和音、転回形の聴き分け。
- ランキング戦:いつでも好きな問題数で挑戦でき、速く正確に答えるほど高得点。
五線譜に書き取る旋律聴音・和声聴音の練習は現在準備中です。
よくある質問
聴音の練習に絶対音感は必要ですか?
必要ありません。多くの試験では最初の音や調が示されるため、基準の音から次の音を聴き取る相対音感で答えられます。相対音感は練習で伸ばせます。
無料ですか?
はい。ブラウザで無料で使えます。スマートフォンでもパソコンでも練習できます。